宵雪

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銀色の雪に
ありとあらゆるものが吸収され
耳が塞がれる
私はその日も抜け出して
雪の舞い荒ぶ街灯や
赤と黄に点滅する交差点を抜け
真冬の川辺にたどり着く

やっと見つけた音を
覗き込むように抱き寄せると
ふいにこの宵闇が見せたのだ
いつの日か
この寂しい川と私は
一つの霊
一つの影になるだろうと

ああどうして
雪の降る夜はいつも
空が赤いの