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公園の砂場に西日が落ちて
木々の枝は手を翳し
この秋を奪い去ろうという
私は春からずっとこの街を彷徨い続けていた
何も感じない言葉を連ねて
只ひたすらに虚栄を張って生きていた
夜には青白く漂う月に
あなたの香りや音を閉じ込めてみた
この甘い煙草だって私には似合わないし
遺したい言葉だってないのに
砂場ではしゃぐ子供らを見て
自分もかつてあんな風だったのかと怖くなった
この街の冷たい風
私は生き急ぐように早歩きで
ミルクティーも冷めてしまった

私はあなたが欲しかったんだな